結婚してから認識する小児科のやりがい

希望する診療科目が小児科だという看護師によくあるのが、仕事をしながら子供との触れ合いを楽しむことができることを期待しているという点です。子供好きの人にとって魅力的な診療科になるのは確かです。

しかし、実際には想像していたように楽しく子供と触れ合う機会が多いわけではありません。むしろ深刻なケースで子供の心のケアに苦労したり、いうことをあまり聞いてくれない子供を指導をする方法に悩まされることもあります。ですから、中には期待とは違う現場を見て、やりがいを持てなくなってしまう人もいます。

ところが、その状況も結婚してみると一転することがあります。結婚して出産に備えようと、妊娠や育児について調べることは多いでしょう。そして、実際に妊娠を機に一度離職をし、出産を経て育児に携わる場合、小児科の現場で身につけてきた知識や経験が家庭でも生かせるという事実を認識するのです。これまで大変だと思いながら働いてきたことも忘れ、もっとしっかりと働けばそれだけ自分と子供のためになる知識や経験が身に付けられると気づくのです。中には、復職を急ごうという発想に到達することも珍しくないようです。ですから、育児を経験すると、多くの看護師は小児科に関心を示す傾向にあるのです。

また、小児科はワーキングママにとって働きやすい待遇であることも少なくありません。託児所と連携していたり、子供の学校行事に理解があったりして、休暇の融通が聞きやすいという話を耳にします。自分の子育てにも役立つスキルが身に付くだけでなく、働きやすい環境であれば、ママさんナースにとって小児科は魅力的だと感じるのは当然です。